分かった、分からない

ジュリエット通り東京公演も残りわずかとなりました。始まってしまうとあっというま。相変わらず分からないことのほうが多いし頭ぐちゃぐちゃになっていますが楽しんでいます。






22日ソワレは1階下手で。コクーン初めての1階席でした。やっと下に降りれた〜(笑)やはり表情がはっきり見えるのは良いですね。25日マチネは中2階下手側でこちらも初めての中2階席でした。高さは苦にならないけど、目の前の手すりが視界に入ってしまうのとキャストが下手側に寄ると死角で見えないときが何回かあったのでちょっと気になったな。今回下手側(田崎家の玄関とか)に人物が寄ることが多いので尚更そう感じたのかも。


今回の観劇で感じたのは太一の苛立ちが1週目に観たときより際立って見えたこと。スイレンとの最初のシーン(田崎家の庭のところ)では太一の舌打ちまで聞こえてきたので驚いた。他にもスイレンの手からペットボトル取るところもより荒々しくなってたし持ったペットボトルをベコっと握りつぶしてたり心の中で「やすくんこわいっ」とこそこそ興奮してました。いいぞいいぞ〜(笑)

あと観ていて面白いなと思ったのは複数人がいるシーンで話していない人の表情を追うとみなさんちゃんと表情だけで演技しているってこと。舞台ではそれが普通なんだろうけど、舞台初心者のわたしには初めての気付きだったので二回目以降は興味深く見てしまいます。枯淡館でダリヤ姉さんがサクラ姉さんをじっとりイライラしながら見てる表情とか、その視線を感じて気まずそうにしてるサクラ姉さんとか。とても好きです。

終盤、バルコニーによじ登る太一が途中手をすべらせて落ちそうになっていて危ない!と思ったけど、私が観た二回とも同じようにすべらせていたのであれはやすくんの演出なのかもしれない。わざと手を滑らすなんてやすくんの運動神経最高かっこいい><と違うところにときめいた。


最後のシーンは毎回背筋が震えるほどなんですが床に顔がつきそうなくらいお金に顔を添わせたり、動かなくなった人形のように手足を投げ出していたり微妙に動きが違う気がしてとても気になっている。表情はもう回を重ねるごとに病的な何かに憑かれたような顔をしていて良い意味でゾッとする。どんどん良い顔するのね。相変わらずラストは分かったようで分からないけど、あの表情を見せつけられて暗転でストンと終わってしまうあの終わり方はなかなか好きです。ゴールかと思ったらまたスタートに戻されてしまうような、突然闇に突き落とされるような感覚。

やっぱり、最後まで分からないかもしれないなあ。